「森のオカリナ 樹・音」は、オカリナ奏者・安川誠のオリジナルの形の笛です。
安川誠はもともとフォークシンガーとして全国を周り歌を歌ってきました。その中で、楽器製作ということに出会い、木の笛を作り、また演奏も行なってきました。
そんな、木の笛での演奏が台湾・韓国への公演もできるようになった頃は、舌ガンを患ってしばらく経ってからのことでした。
ガンとともに生きて6年目、この笛が出来上がりました。
今までの、技術を生かし、デザインし完成させたのが「森のオカリナ 樹・音(以下、樹・音)」という楽器です。
樹・音は、手のなかにスッポリおさまってしまうような小さな木の笛です。半音をあわせると15の音階を出す事ができます(ハ長調のド~レまでの音階の9音階と半音)
木が持つ独特な、柔らかく暖かい音色はもちろん、木の温かな手ざわり、香りを大切に生かしてつくっています。
「樹・音」が出来上がってから間もなくして、夫・安川誠はこの世を去りました。
以来8年間、本当に沢山の方の協力を得ながら、「樹・音」をなんとかここまで続けてくることが出来ました。
制作者、講師、協力してくださる方も、一人また一人と増えて。小さな笛が今でもこうして音を奏で続ける事ができています。
そして、製作者・演奏者・お客様の助けを得ながら、「樹・音」は少しずつ進化してきました。
現在は、長野県産の「くわ」「さくら」「アオダモ」を中心に、「楓」「柿」等の、様々な縁ある材木を使い個性あふれる音色の笛が出来、楽器として日々進化しています。
また、地元の木を使い、子どもたちに作ってもらうワークショップや学校での授業を行ったり、最近では、伊那の「市田柿」の気を使い「漆」で仕上げた笛の開発。
その過程では、木曽の漆職人の方に協力をいただきながら、歩みを進めるべく、新たなことにも挑戦しています。
様々な可能性を秘めた小さな笛。
是非、お手にとって世界に一つしかない笛を、可愛がって頂けたら幸いです。
それぞれのストーリーを大切に
この樹は、温かい所で育った。
この樹は街路樹で、町を見守ってきた。
土の中で何百年も眠っていた。
どんな樹にもそれぞれにストーリーを持って、個性があると思っています。
樹齢300年以上の赤松
例えばこの赤松の大木。周りの樹と比べても、どれだけの太さか想像できます。
長野県岡谷市の湊(みなと)地区にある行き峠の頂上。
300年以上、峠の頂上でそれこそ人の営みを見守ってきました。
その大木の枝が、2014年の大雪の重みに耐えかねて捩れてしまいました。
「サンズイ」と「カナデル」からなる『湊』に因み楽器にして遺したい。
その想いから生まれた「行峠の松」笛。
そんな、私達が生まれるずっと前から生きてきた「樹の命」を大切に、
新しく、「いのち」が吹き込まれるように「森のオカリナ 樹・音」を制作しています。
はじめから 終わりまで
安心な素材を使いたいと思っています。
そのため、樹を切り出すところからだって行います。
長野県に多い、クルミや桑なんかは、そんな風に
山から切り出してきた、長野県の樹が多いんです。
丁寧に乾燥させて、ゆっくり樹・音へ形を変えていきます。
職人さんの手が作り上げます
一見、シンプルな楽器です。
でも、だからこそ、とても繊細に作られている楽器なんです。
柔らかな樹。硬い樹。
ひとつひとつに向き合って、丁寧につくっています。
いい楽器を目指して
まだま新しい楽器「森のオカリナ 樹・音」。
だからより良い楽器を目指して、職人同士での「意見交換」は必須と考えています。
新しい技術の交換
新たな発見の交換
情報の共有
よき仲間をつくり
切磋琢磨し。
より良い音を目指し行う「職人勉強会」
たまには失敗も
選ばれし笛
職人さんから出来上がった笛は、厳しく検音されていきます。
樹種が変われば音色が変わる。
作り手が変われば音色変わる。
だからこそ面白いし、とてもとても難しい。
そんな行程です。
選ばれし笛
職人さんから出来上がった笛は、厳しく検音されていきます。
樹種が変われば音色が変わる。
作り手が変われば音色変わる。
だからこそ面白いし、とてもとても難しい。
そんな行程です。
そんな、唯一無二の1本。
心が動いた音に。
自分の息に合う笛に。
温もりを感じる手ざわりに。
出逢っていただけたら、とても嬉しいです。
接着剤は、食品衛生法に適合した「ALTECO」を使用しています。
Line Up
ソプラノ_S
小鳥の歌声のような音色。
様々な樹種を使い、それぞれの良さを生かした音色を出すよう、職人の手で1本ずつ丁寧に作り上げています。
音色は木の個性の良さを重視しながら、音のストレートさ・深み・伸び。
楽器として、安定した音程、息のバランスの良さ、表現の幅などに気をつけた制作を行なっています。
樹種・音色によって値段が異なります。
また工房独自の音色・吹き心地の違いも楽しんでいただけます。
一期一会の出会いをお楽しみください。
《 キー 》C
《 セット内容 》運指表、練習曲楽譜、紐
《 サイズ 》 縦 8.5 ㎝ / 横 3.7 ㎝
《 コーティング 》 オイル仕上げ
バリトン_S
フクロウの歌声のような、優しい音色。
様々な樹種を使い、それぞれの良さを生かした音色を出すよう、職人の手で1本ずつ丁寧に作り上げています。
音色は木の個性の良さを重視しながら、音の丸み・深み・伸び。
楽器として、息の入り方、バランスの良さ、安定した音程、表現の幅などに気をつけた制作を行なっています。ソプラノに比べると、息の入れ方等で音を出しにくいという印象を持たれる方もいるかもしれません。
コツを掴むと、柔らかく広がりのある音が出しやすくなります。
樹種・音色によって値段が異なります。
また工房独自の音色・吹き心地の違いも楽しんでいただけます。
《 キー 》C
《 セット内容 》運指表、練習曲楽譜、紐
《 サイズ 》 縦 11 ㎝ / 横 4.7 ㎝
《 コーティング 》 オイル仕上げ
漆コーティング 樹・音
信州木曽の丸嘉小坂漆器店に協力を得て、樹音へのコーティングを行なっています。
漆でコーティングすることで、息に抜けやすい木はそれが無くなります。
その結果、音がより効率的に管内で反響し、音色がまろやかになります。
市田柿の木での実績があります。
今後、様々な樹種での漆コーティングを試作中して行きます。
また漆の特性上、制作本数が限られます。
稀に、塗ってまだ日が浅く、またお客様の体質的なことにより、漆でかぶれてしまう可能性があります。
そのあたりを十分に考慮して販売しておりますが、万一、異常を感じたときは、早急に専門医にご相談ください。
《 キー 》C
《 価格 》
《 セット内容 》運指表、練習曲楽譜、紐
《 サイズ 》ソプラノ・バリトン
《 コーティング 》 漆仕上げ
【森のオカリナ樹・音】は登録商標です。
Lesson
- 講師の皆さん -
長野県を中心に、東京・愛知県に講師がいます。
詳しくは、hoccoへお問い合わせください。
安川 桃
URL:momo website
活動圏内:諏訪圏内での教室や、全国で各所での講座も伺います!
個人のレッスン・グループでのレッスン・1回の講習など様々な形での講習で、演奏活動の経験も活かしながら、曲に合う演奏や技術を一緒に習得して行きます。
初心者の方から進度に合わせて、楽しく上手になれる様に工夫しています。
相談をしつつ進度を決めて行きますので、右も左もわからないという方も合う方法を探しながら一緒に樹音を吹いてみませんか?
阿部田 美恵子
URL:http://www/facebook.com/mieko.abeta
活動圏内:諏訪エリア
2009年に埼玉から原村に移住。 お隣がご縁で、樹音を吹き始めました。 樹音製作にも携わり、いい音色、吹きやすい笛を目指して日々努力中です。 お教室の形体も様々におこなっていますので(ゆっくり、経験者、ママサークル、個人)お気軽にお声かけ下さい。
神田 裕子
活動圏内:愛知県 岡崎・三河地方
090-3568-9469
daru.senyo@gmail.com
⚫︎教室⚫︎
❶ 名古屋市緑区
「カフェ TーRyukyu」 名鉄有松駅から徒歩3分
第1•3金曜 15:00〜16:00(16:00〜ティータイム)
❷ 岡崎市丸山町
「カフェ ふらっと」
第2•4月曜 16:30〜17:30(16:00〜ティータイム)
❸ 岡崎市康生通面
「キッサ とどまん」
第2•4木曜 14:00〜15:00(15:00〜ティータイム)
月謝 1回 1000円+ドリンク代
イベントでの演奏などの活動もあります
個人レッスンも受付けます
Dealer
- お取扱店 -
京都府 / Kyoto
民族楽器コイズミ
〒604-8091 京都市中京区寺町御池下がる 518番地
tel | 075-231-3052
web site | http://www.koizumigakki.com